最低賃金6%UP!10月からの改定に備えた実務対応はお済みですか?
- 芦原 百合子
- 8月25日
- 読了時間: 2分

こんにちは。
社会保険労務士事務所Ripplesです。
今回は、2025年度の最低賃金改定(過去最大の引上げ)についてお知らせいたします。
10月の施行に向けて、今から準備が必要です。
■2025年度 最低賃金は「6%UP」へ
2025年8月4日、中央最低賃金審議会は、最低賃金を全国平均で時給63円(約6%)引き上げると答申しました。
各都道府県の審議会がこれをもとに地域別の金額を決定し、10月頃より順次施行される予定です。
静岡県の予測:1034円 → 1097円(+63円)これは過去最大の上げ幅となります。
■企業が今すぐ取り組むべき「3つの準備」
①従業員の賃金チェック パート・アルバイトだけでなく、月給制の社員についても 最低賃金を下回っていないか再確認を。
計算式例: (月給 + 基準内手当)÷ 月所定労働時間
②雇用契約書・労働条件通知書の見直し
改定後の時給・月給・手当等に合わせて契約書を修正し、10月の施行後、速やかに再締結を行いましょう。
③人件費の増加を見越した資金繰り対策
賃金が上がることで、法定福利費(社会保険料)も増加します。 全体の人件費の見直しと、資金繰り計画の再構築をおすすめします。
■「働き控え」への注意と対策
最低賃金の上昇により、扶養内で働きたいパート従業員の勤務時間が減る可能性があります。
例えば年収130万円以内で働く場合
現行:130万円 ÷ 12か月 ÷ 1,034円 ≒ 104時間/月
改定後:130万円 ÷ 12か月 ÷ 1,097円 ≒ 98時間/月 → 月あたり約6時間の短縮
複数のパートさんがいれば、人手不足に繋がるリスクがあります。
■「キャリアアップ助成金」の活用を!
【短時間労働者労働時間延長コース】が2025年7月に拡充されました。
対象:労働時間を延長・賃金を引き上げた短時間労働者 助成額:最大75万円 注意:事前の計画書提出が必須!
働き控えのカバー対策として、ぜひご活用をご検討ください。
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